「アクセスはあるのに問い合わせが来ない」—— この状態のとき、多くの場合は集客が足りないのではなく、 訪問者がゴールに辿り着く途中で止まっているだけです。 どこで止まっているのかは、順番に見ていけば特定できます。
広告や SNS を増やす前に確認すること
問い合わせが増えないとき、まず考えられるのは「もっと人を集めよう」という方向です。 広告を出す、SNS の投稿を増やす、記事を量産する。
しかし、途中で漏れがある状態で流入だけを増やしても、漏れる人数が増えるだけです。 先に確認すべきは、いま来ている人がどこで離れているかです。 確認する箇所は、大きく3つあります。
1. 入口 — 検索して来た人の期待とズレていないか
検索から来た人は、必ず何らかの疑問を持っています。 その疑問に対する答えが、着地したページの最初の画面に見当たらないと、 数秒で戻られます。
よくあるのは、どの検索語で来た人に対しても同じ内容を見せているケースです。 「AI 導入 進め方」で来た人と「海外進出 相談」で来た人では、知りたいことが違います。 流入している検索語を確認し、それぞれの疑問に答えるページがあるかを見ます。
2. 途中 — 次に何をすればよいか示されているか
内容を読んで納得しても、次の行き先が示されていなければ、そこで終わります。 意外と多いのが、ページの最後が「本文の終わり」で止まっている状態です。
読み終えた人が次に取れる行動を、ページごとに1つは用意しておきます。 関連するサービスの詳細でも、事例でも、問い合わせでも構いません。 重要なのは、迷わせないことです。
読み手は、探してまで次に進んではくれません。 示されたものだけを選びます。
3. 出口 — 問い合わせのハードルが高すぎないか
最後の関門です。ここでの離脱は、次のような形で起きます。
- 入力項目が多すぎる(住所や部署名まで必須になっている)
- 何を書けばよいのか分からない(自由記述欄だけが置かれている)
- 連絡した後どうなるのかが不明で、営業される不安がある
特に3つ目は見落とされがちです。相談を検討している人の多くは、 「連絡したら断りづらくなるのではないか」と考えています。 連絡後の流れを事前に書いておくだけで、この不安はかなり下がります。
必須項目は、返信に本当に必要なものだけに絞ります。 名前とメールアドレス、相談内容の3つがあれば、多くの場合は足ります。
直しても増えないときは、書いている相手がずれています
3か所を整えても問い合わせが増えないことがあります。 その場合、原因は導線ではなく、 誰に向けて書いているかが定まっていないことにあります。
「誰にでも当てはまる文章」は、誰にも刺さらない
多くの Web サイトは、できるだけ幅広い相手に当てはまるように書かれています。 対象を絞ると機会を逃すように思えるからです。 しかし結果として、読んだ人が 「これは自分のことだ」と思う瞬間が一度も訪れません。
問い合わせは、そう思った瞬間にしか生まれません。 誰にでも当てはまる説明は、誰の切実さにも触れないまま読み終わります。
一人に絞って書けているか
そこで、想定する読み手(ペルソナ)を具体的に一人決めます。 年齢や趣味まで細かく設定することが目的ではありません。 重要なのは、その人がいま何に困り、何を我慢していて、 どんな言葉でそれを検索するかまで具体化することです。
- どの立場の人か(経営者/情報システム/営業責任者など)
- いま何に困っているか。放置すると、その先どうなるのか
- 社内で誰を説得しなければならないのか
- その悩みを、どんな言葉で検索するか
この4つが埋まると、書くべき内容は自然に決まります。 逆にここが曖昧なままでは、どれだけ文章を整えても手応えは出ません。
切実さに応えているか
最後の確認です。読み手が抱えているのは、 「なんとなく改善したい」という漠然とした願望ではないことがほとんどです。 期限や責任を伴った、切実な問題です。
「来期までに成果を出さなければ予算が削られる」 「自分が言い出した施策なので、失敗できない」—— こうした事情を背負った状態で検索しています。 そこに対して、次の3点が書かれているかを確認します。
- 何が、どう解決するのか
- どれくらいの期間がかかるのか
- 自社の体制でも本当に実行できるのか
読み手が知りたいのは、その会社が何をしているかではなく、 自分の問題が解決するかどうかです。
自社の説明ばかりが並んでいないか。 この視点で読み返すと、直すべき箇所が見えてきます。
順番を守ることが大切です
この3か所は、出口から順に直すのが効率的です。 入口を改善して流入を増やしても、出口が詰まっていれば成果になりません。 逆に出口を整えておけば、いま来ている人の中から問い合わせが生まれます。
そのうえで途中の導線を整え、最後に入口を広げる。この順番であれば、 改善の効果がその都度、数字として確認できます。
そして、ここまでやっても動かないときに、 「そもそも誰に向けて書いているか」に立ち返ります。 導線は形を直せば済みますが、相手の設定を誤っていると、 整った導線の上を誰も歩いてくれません。順序としては最後ですが、 影響はいちばん大きい部分です。
「どこで止まっているか分からない」という段階からのご相談も承っています。 現状の導線を一緒に確認するところから始めますので、 WEB・SNS マーケティングのページとあわせて、 お問い合わせよりご連絡ください。